【エブリィ】フロントガラスリペアして車検に行った結果【DA64V】
初記事がいきなりユーザー車検というマニアックな内容ですが、誰かの参考になればと思い投稿。
【ユーザー車検について】
今回はエブリィDA64V(実際はOEMのDG64V)を車検に通してきました。
この車両は今年の2月にセカンドカーとして購入した車両です。某ジモ茶で安く売ってたので、なんとなく勢いで買いました。6月中に切れるので今回受けてきた次第です。
車検自体は、ユーザー車検です。これまで多数のバイクや車を乗ってきましたが、ほぼユーザー車検で通してきたので慣れているほうだと思います。たぶん平均すると1年に1回は行っている暇人です。
それでも、毎回事前準備やチェックしておくポイントがあるので自分への忘備録としても細かく残しておきます。
受けた車検場は軽自動車検査協会の福井事務所です。
車検を受ける際の事前準備は予約と書類、車体のチェックです。
①予約 → 検査協会のHPで都合のいい日を予約。ユーザー車検ならトラブルを見据えて第1ラウンドの8時45~10時がオススメです。
②書類の用意 → 車検証・自賠責保険証書・納税証明書は車検場行くまでに必ず用意。納税証明書は、年度単位で証明であることに注意。今回は令和4年度納税通知書が届いていたのでその支払証明書(レシートみたいな半ぴら)を使えたが、4~5月前半ならまだ請求が来ていないので令和3年度分を使う。なくしていたら市役所で再発行。
書類は継続検査申請書(軽専用第2号様式)・自動車重量税納付書・軽自動車検査票を準備。検査票だけは自宅で用意できないので車検場でもらう。それ以外は印刷可。なお所有者以外の人が継続検査を通す場合は申請依頼書(印刷可)が必要。重量税の計算は次回自動車重量税額照会サービスを使えばOK。リサイクル証や任意保険証は不要。記載は各種HPでもいいし、当日車検場で書いてもよい。
③車体のチェック
メーター関係は、シートベルト・ハイビームでランプがつくか、警告灯が出てないか。
ライト関係はヘッドライトのローハイ、ポジションランプ、ブレーキランプ、ナンバー灯、バックランプなどがちゃんとつくか。光軸調整は落ちたらテスター屋でOK。
注意点はフロントガラス周辺にドライブレコーダーやETC機器がついていると外す必要があります。フロントガラス周辺には車検シール以外貼ってはいけないという原則があるみたいです。カーナビのアンテナは位置的に微妙らしいですが、詳しく調べなかったのでよくわからなかったです。なので今回は全部外しました。外すといってもフロントガラスに貼らないようにするだけなので下の写真のような状態でOKでした。
【フロントガラスリペアについて】
今回の車両は、買う時から説明を受けていたのですがフロントガラスに少しヒビが入っていました。この状態で車検は取れるよと言われたのですが、調べてみるとどうも微妙そう。というのもヒビの位置が運転席周辺であること、ヒビの大きさや明確な規定がないため検査官の判断によっては落ちる可能性があるとのことです。
車検の判断基準となっている道路運送車両保安基準の第195条によると「窓ガラスは損傷しても運転席の視野を確保できること、容易に貫通されないこと」とあるためです。
なので簡易的な修理で対策をすることにしました。それが、「フロントガラスリペアキット」を使うことです。
【リペア結果】
ユーザー車検をするためには、自分で不具合は直さないといけません。今回は持ち前のチャレンジ精神もとい、貧乏性で簡易リペアキットで自分で直すことにしました。
もちろん初挑戦です、なかなかガラスにヒビ入ることなんてないですし。そして思ったよりも簡単・安いので失敗してもなんとかなると思ったからです。
なにより、ガラスの傷が「パーシャルブレイク」というひび割れの仕方で、自分の中二病心がくすぐられたのもあります、もちろん嘘です。あと「パーシャルブレイク」っていう傷直したんだぜ~っていうとなんかすごそうに聞こえませんか?いや聞こえないか。
買ったキットは上のもの。ヤフーショッピングでレビュー数多いものがこれだった。アマゾンとかでも売っています。
①ポジショニングツール(吸盤式固定器具)
②レジンチャンバー(レジン注入用)
③プレシャードライバー(加圧用)
④レジン(UV)
⑤透明フィルム(レジン硬化用)
⑥カミソリ(レジンそぎ落とし用)
が内容物として入っていました。
施工風景は以下のように行いました。
まず、ガラス周辺の清掃を行います。パーツクリーナーとキッチンペーパーで汚れ・脱脂を行いました。次に①をガラス破損部の中心~中心少しだけ上にセットします。
次に、②をねじ込みます。①にはねじが切られているので時計回りにねじ込みます。そして、②がガラスに強めに当たる、押し込んだという感覚で止めます。その際にキッチンペーパーなどでこれから注入する④が垂れてきても大丈夫なように養生します。次に④を数滴垂らします。ドバドバ垂らしてもいいですが、漏れますので気持ち少な目で。
③をねじ込み、加圧します。これをねじ込んでいくとガラスの傷周辺にレジンが染み込んでいきます。何度か戻したり、ねじ込んだりしながらガラスの傷が消えた一番目立たない状態を探ります。ねじ込みすぎると傷が広がるようなので、それだけは注意しました。
5分ぐらい置いてレジンが染み込んだら①を外し、④を敷いてUVレジンを紫外線硬化させます。外す際に、傷以外の周辺部のレジンはどうせそぎ落としてしまうのでペーパーで拭いておきます。養生テープで四隅を固定しました。
そして、15~20分ほど日光に晒すとUVレジンが硬化するので、⑥でレジンをそぎ落とします。カミソリを使うなんて、傷がついたらどうしようと思いましたが、ひげを剃るように優しく行うと傷はつきませんでした。最初は、カミソリを寝かした状態でやると思いますが、慣れてくると立てた状態で、レジン部にピンポイントで力を入れて剃っても大丈夫だと気付くと思います。剃り終わったら最後はパーツクリーナーで掃除して無事完了しました。
結果として、他の事例であがっているようにはうまくできなかったと思います。ガラスと全く同化した状態、傷が埋まっているといった感じにはならなかったです。ヒビの筋みたいなのは目視できるし、傷の部分は若干ガラスが削れているので、検査ではどうなるのか?というのがかなり不安でした。施工した以上、これで車検を受けるしかないと覚悟を決め当日を迎えました。
【実際に車検を受けた結果】
当日、朝7時に起きる。いつも仕事に向かう時間と同じぐらいの時間だ、バイオリズムでこうなってしまうのだろう。当然、平日にしか車検場はやっていないので一日休みをもらう。今日はどうせノー残業デーだ、仕事も大事だが日々の生活も大事なんだと言い聞かせて準備をする。書類OK、車体OK、やる気OK。8時30分ごろに出発。気温は真夏日で熱く、やる気がそがれる。途中、信号待ちで再度書類をチェックすると車検証の書類だけ車に入ってないと気付く、慌てて戻る、電話機の横に発見、なぜクリアファイルに入れたのに忘れたんだと車内で自分を責めながら車検場へ向かう。
車検場は人が少なく、やはり3~4月の引っ越し・GW前シーズンを終えると閑散とするんだなぁと肌身で感じながらユーザー車検用の受付窓口へ向かう。今回、書類を事前準備・記入して受けたのだが、なんと書類が普通自動車用のものを使ってしまい書き直しさせられるという・・・家に車検書類のストックがあったのでこれでOKやろ!と思ったらまさかの普通車用。家にあるのを使うときはちゃんと書類が軽自動車用か確認しよう!(普通はストックなんてないという突っ込みはありますが)。
重量税だけはそのまま使えましたが、ピンク色の紙だったので支払するときにこれでOKなのか聞かれたり、審査員にこれ普通車用じゃねみたいなひそひそ話が聞こえてきたりと少し恥ずかしい思いを・・・シロートなので多めに見てねと内心開き直ってました。
車検の流れは、ユーザー車検窓口→重量税支払窓口→自賠責保険窓口→ユーザー車検窓口→車で実際の車検場へ→合格したらユーザー車検窓口で車検証引渡しという流れ。
そして車検場の中へ。まず外観検査。ここでフロントガラスをじっくり見られると思ったが・・・特に注視する様子もなく何も問題になりませんでした。拍子抜けとはこのことか、準備万端なときほど案外何事もなく終わるという通例か。
排ガス、サイドスリップ、鬼門のヘッドライト検査も無事に通過し、最後は車体をリフトに乗せて下回りを見るアトラクションばりの検査も終えて無事ハンコをもらう。
見た、来た、勝ったのだ、車検という宿命に。
指摘とは言わないが、チェックされたのはヘッドライトの光軸調整(レベライザー)を「1」で使っていたのだが、「0」に戻してねと言われた。
最後に、車検シールの貼り方間違えて外から次回の車検日付が見えなくなってしまいまいした・・・過去最高にうまくシール貼れたと喜んだ自分を殴りたい。説明をちゃんと読めばいいのに。暇なときにシール再発行してきます。
【まとめ】
検査手数料:1800円
重量税:8200円
自賠責保険:19,730円
リペアキット代(施工時間1~2時間):1000円
合計:30730円
で車検を受けることができました。
車は平成18年式・軽自動車・貨物・自家用のエブリィバンです。
ユーザー車検、毎度なんらかのトラブルはありますが無事に終えられてよかったです。
定期的な整備をきちんと行っている人だったら一度やってみることをオススメします。